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2007年度社団法人尾鷲青年会議所
第53代理事長 尾崎 文郎
「未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことである」という言葉があります。
「10年先のこの地域の未来はどうなっていると思いますか。」と聞かれた時、みなさんはどのように答えますか。ある人はバラ色の夢のような未来を想像し、ある人は不安な暗い未来を予測し、またある人はそんな先のことは解るわけがない。と答えるかもしれません。しかし、「10年先のこの地域をどんなまちにしたいですか。」と質問を変えれば、おそらく多くの人がいろんな夢のある未来を語り出すと私は思います。
我々青年会議所とは、そんな「将来この地域をどんなまちにしたいか。」ということを議論し、地域住民と共に活動をしていく団体であると考えます。
先輩諸兄が「戦後復興」と「僻地解消」を叫び、この地に尾鷲青年会議所を設立して以来50年余りのあいだに様々な事業が展開されてきました。「綱領」の作成、児童公園の補修活動、東紀州市民会議の発足、尾鷲節コンクールの開催、青少年育成キャンプ、市町村合併活動、そしてまちづくりに関する各種座談会等、様々なものがあります。 それらは、常に「明るい豊かな社会」を築きあげるという理念のもとに集い、切磋琢磨して先輩達が活動してこられた歴史であり思いの結晶であります。我々はこの先輩方の思いを引き継ぎ、今後の事業活動に生かしていかなければなりません。
近年我々は様々な、まちづくりやひとづくりに関する議論をおこなってきました。しかし我々青年会議所は議論をするための団体ではありません、公益法人として住民と共にこの地域に「明るい豊かな社会」を実現するために行動していく団体であります。今この地域に必要と考えるテーマを議論し、失敗を恐れずに行動を起こしていきましょう。先輩たちが築きあげてきた思いとメンバーの思いを結集させ地域住民と手をとりあって、より良い地域を作るために行動を起こしていくことこそ社団法人・尾鷲青年会議所の存在意義であると考えます。
青年としての英知と勇気と情熱を持って、「明るい豊かな社会」の実現のために行動しましょう。
現在、子供たちを取り巻く環境は、生活環境や社会環境の多様化や変化によって様々な暗い影を落としています。犯罪事件の低年齢化や残虐化、不登校、引きこもり、少年虐待、いじめ等、連日のように報道をとおして耳にする現状に心が痛みます。時代を担う子供たちは、我々にとって宝であり未来への希望であります。そんな彼ら一人一人が将来に希望を持ち、夢を実現できる社会を作っていくのは、我々大人にとっての使命であり緊急の課題であると考えます。
青少年が健やかに育つことのできる地域の創造という課題を、我々は学校、家庭、住民と連携をとり、地域の子供たちは地域の大人たちみんなで育てていくという意識を持って、子供たちが置かれた現状を認識し、地域社会と一体となって問題に取り組み改善方法を模索していきたいと思います。
将来を担う希望の種が、大輪の花を咲かせられるように・・・。
昨今、選挙における投票率の低下が指摘され、住民の参政意識の低下は大きな問題となっています。これは大変不幸なことであり、大変な権利の放棄となってしまっているのではないでしょうか。魅力ある地域の創造には、住民が政治への理解を深め政治への参加意識を向上させる機会を増やす必要があると考えます。
地方選挙においても候補者の考えを理解するための情報が少ないのも事実ではないでしょうか。住民が政策についての関心を高める環境づくりを進め、候補者はこのまちの将来を語り、市民はその考えに賛同して投票するというローカルマニュフェストを基本とした住民参加型選挙の推進を提唱していきたいと考えます。そのことによって地域住民が自ら、魅力あるまちづくりを推進する地域社会の実現を目指していきます。
10年先のこの地域について考えてみましょう。格差社会が進み経済が停滞し、過疎と貧困のまちになっているでしょうか。いや、我々はそのようなこの地域の将来を望んではいません、それでは、冒頭で述べたように、10年後どのようなまちにしたいですか。考えてみましょう、10年後にはインフラとして高速道路が完成しており、海洋深層水を使った産業も進んでいることでしょう、それにこの地域最大の財産であるくまの古道を中心とした大いなる自然があり、それらを支えている人々がいます。さあ、あなたならどんなまちを目指しますか。与えられた財産をいかし、または新たな考えを取り入れてこのまちの将来について語り合ってみましょう。
我々青年会議所のメンバーは地域の青年経済人であります。地域の経済の活性化なしに将来のまちづくりの展望は描けません。今年度は地域経済の再生について学び、議論し、メンバー一人一人が自らの経済活動に役立つ何かをつかみましょう。それが、地域の経済の発展につながり、地域の未来へのまちづくりのかたちとなると確信します。
未来の地域を創造するために・・・。
本年は、「将来この地域をどんなまちにしたいか。」ということを模索し、実現するために活動していきましょう。
私に理事長という大役を与えていただいたことに感謝申し上げると共に、精一杯頑張る所存であります。会員の皆様、何事にも失敗をおそれず、おもいっきりやりましょう。